こんにちは、今井です。
徳仁親王の書籍を読みました。
今の天皇陛下ですね。
『水運史から世界の水へ』
https://www.amazon.co.jp/o/ASI
というタイトルで、まだ皇太子だった
2019年4月に出版されました。
学生時代から研究されていた日本や英国の
「水運史」に関する講演録です。
断片的に残された書籍、新聞、取引記録
などから全体的な水運史を浮かび上がらせる
という気の遠くなる作業をされたことが、
とてもよく分かります。
研究って大変ですね。
昔はトラックなんかがありませんので、
水路でモノを運ぶのが最も効率的でした。
なので、運河が作られたり、
いろいろと工夫されたようです。
面白かったのは、
淀川には400もの関所があった
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というところです。
それぞれの土地の持ち主が、
関所を作って通行料を取るそうです。
商売をする側にとっては、
大変な負担ですよね。
豊臣秀吉の天下統一によって、
ようやく関所がなくなったそうです。
へぇ。
つまりそれまでは、
「川は公共のインフラである」
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という意識が薄かったわけです。
ああ、そうか。
なるほどなぁ。
「この川はオレのもの」
って感覚だったんでしょうね。
日本全体の効率とか、
そんな大きなことはイメージが
ないとできませんからね。
なんでもかんでも「みんなのため」
と言うと全体主義になってしまいますが、
個人の利益と公共の福祉のバランスは、
いつの時代も課題ですよね。
海のプラスティックゴミが膨大という
ニュースを見ても、やっぱり自販機で
ペットボトル飲料を買ってしまいます。
う~む。
川、道路、電波、インターネット、
空気、海、衛星、橋、電車、石油、
レアメタル、コンビニ、etc.
みんなの物だから大事にしよう、
という感覚って大事ですよね。
日々の生活で忙しいときに、
地球全体に目を向けるような仕組みが
どうすれば作れるのかなと思いました。