こんにちは、今井です。
昨日は東京で雪が降りました。
タクシーの窓から雪を眺めていて、
高校時代のある日を思い出しました。
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私は高校時代、柔道部に所属していました。
チームスポーツより、個人の方が気楽に
楽しめたからだと思います。
顧問の先生は「あまちゃん」と
呼ばれていました。
体育の先生でもあり、がっしりした体の
おじさんですので、面と向かって愛称で
呼ぶわけではありません。
非常に尊敬されていました。
どんな不良っぽい生徒でも、
言う事を聞いていました。
2番手ぐらいの進学校だったので、
そこまで不良はいないのですが。
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高校3年生だったと思います。
めずらしく大阪にも雪が降り、
校庭は真っ白でした。
多くの部活は、雨の日のメニューとして
隅っこの方で筋トレをしたりしていました。
あまちゃんは、普段、あまり柔道部に
顔を出さないのですが、
その日は珍しくひょっこり顔を出しました。
そして、一言、キャプテンに指示を伝えて
また職員室に帰って行きました。
キャプテンに伝えたのは、、、
あまちゃんは、
「お前ら、はだしで校庭5周してこい」
と言って出て行ったのでした。
私たちは柔道着を着て校庭に出ました。
指示通り、はだしです。
そして、雪の積もる校庭を走り始めました。
真っ白い校庭を、ただ柔道部のいかつい
部員だけが黙々と走っています。
まるで、一昔前のスポ根ドラマです。
ものの1分で、足の裏がマヒしてきました。
冷たいというか、痛いです。
しかし、黙々と走りました。
他の部員はどう思ったか分かりませんが、
私は、あまちゃんの言うことには
なにか意味があるだろうと思っていました。
そして、数十分後、足を真っ赤にして
私たちは柔道場に帰って来ました。
キツかったとは言え、
みな一様に、充実した顔をしていました。
「ひどい事させるなぁ」
と言いながらも、楽しそうでした。
今でも思い出します。
もう20年以上も前の事です。
良い思い出です。
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20年、30年経っても思い出す、
良い思い出をもっと作りたいです。
「あの時は、ひどかったよなぁ」
「あの時は、頑張ったよな!」
という思い出を作りたいです。
そしたら、「敢えてやること」が
見えてきますね。
あなたが敢えてやることは何ですか?
そんなことを思いながら、銀座四丁目の交差点で
タクシーを降りました。
雪は、いっそう強く降っていました。