ダメ社員時代の話し(4)

スライド1

 

こんにちは、今井です。

先週から、私の会社員時代の体験記
を書いております。

第1話:
http://carriageway.jp/blog/2016/07/3145/
第2話:
http://carriageway.jp/blog/2016/07/3148/
第3話:
http://carriageway.jp/blog/2016/08/3152/

・・・

入社して2年目ぐらいだったでしょうか。

「成果報酬制度」が導入されました。

ABCDの4ランクで半年ごとに評価されて、
ボーナス額が上下します。

成果を出した人が評価されるのは良い事なので、
とても良い制度だと思っていました。

「努力が報われるのだ」
と、単純に考えていました。

実際には、私はほとんどC評価でした。
プラスマイナスゼロです。

上司からは、

「これが普通だから」

と慰められました。

周りでも、あまりA評価の人は、
聞いたことがありません。

現実はこんなもんかと思っていたところに、
別の部署の同期と話す機会がありました。

彼が言うには、B評価は珍しくないとのこと。
A評価もちらほらいるそうです。

後に知ったのは、そもそも部門全体の売上
によって大まかに評価がされているという
ことでした。

どれだけあがいても、儲かっている部署に
いなければ給料は上がらないわけです。

さらに驚いたのは、残業代の違いでした。

「入社数年で、こんなにもらってるの?!」

という残業代を別部署の同期はもらって
いました。

私の給料の2倍ぐらいにはなっていたのでは
ないでしょうか。

「毎日終電だよ」

と、彼は嘆いていましたが、
私は羨ましくて羨ましくて、
しかたありませんでした。

研究で特許を申請したやつが羨ましい。

営業で活躍しているやつが羨ましい。

給料を多くもらっているやつが羨ましい。

とにかく周りとの比較ばかりでした。

羨ましいという感情は、
社内ばかりではありません。

当時の日本はITベンチャーブームで、
テレビを見れば多くのIT起業家が
取り上げられていました。

そういう映像を見れば見るほど、
羨ましいという感情が湧きあがります。

彼らは、

「インターネットと出会って、
これは世界が変わると思った」

というような事を言っていました。

私だって、大学時代にいち早く
インターネットに触れています。

でも、世の中がどう変わるかなんて
考えたこともなかったし、
自分で会社を興すという発想は
ありませんでした。

そして、IT業界といえども、
地味な開発請負の会社にいました。

ここにいては、20年経っても、
30年経っても人生は変わりません。

頑張っても頑張っても、
未来はほとんど決まっています。

ITベンチャーの数百億円規模の
ニュースを毎日見ながら、

得たい未来とのギャップに
打ちのめされていました。

「もし、大学時代に気づいていたら・・・」

と、ありえない空想に逃げたりもしました。

(つづく)

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