ダメ社員時代の話し(7)

スライド1

 

こんにちは、今井です。

先週から、私の会社員時代の体験記
を書いております。

第1話:
http://carriageway.jp/blog/2016/07/3145/
第2話:
http://carriageway.jp/blog/2016/07/3148/
第3話:
http://carriageway.jp/blog/2016/08/3152/
第4話:
http://carriageway.jp/blog/2016/08/3155/
第5話:
http://carriageway.jp/blog/2016/08/3158/
第6話:
http://carriageway.jp/blog/2016/08/3162/

今回は7話目です。

・・・

IT企業で商品開発をしながら、
営業活動もすることになりました。

システム開発のプロジェクトが
未経験だった私にとって、

一番の不安は、

「売れたらどうしよう。
どうすれば良いんだろう・・・」

という漠然とした不安でした。

売れた後の事をイメージできないので、
なんか、ふわふわした感じで、
営業をしていたと思います。

でも、

「最初から売らなくても良いんだ」

ということに気づかされる出来事が
起こりました。

「システムは必要ないんだけど、
データの処理だけしてもらえないかな?」

という依頼があったのです。

非常に安い案件でしたが、
受注に変わりはありません。

しかも、システムを納品せずに済みます。

作りかけの商品を持っている私たちにとって
ピッタリの仕事でした。

小さな仕事ですが、必死でやりました。

「ああでもない、こうでもない」
と言いながら、マシンルームで作業を
しました。

まだまだシステムに導入できる商品では
ありませんでしたが、手作業などもしながら、
データを納品することができました。

「こうやって小さく進めて行けば良いのか」
と、徐々に新規事業の進め方が
分かって来ました。

他の新規案件のチームを見ても、
最初は「実証実験」などと言う名目で、
持ち出しでプロジェクトを進めていました。

これを知って、営業するときのオファーが
変わってきました。

「一度、効果を試してみませんか?」

という提案ができるようになったのです。

「システムがちゃんと動作した」
という安心感も後押しして、
徐々に営業にも慣れて来ました。

社内でも少しずつ認知されるように
なってきました。

客先に連れて行ってもらえるようになり、
コンペなどがあれば、
声をかけてもらえるようになって来ました。

ただ、成果は上がりませんでした。

訪問する際の資料はこちらが作ります。

お客様ごとに資料をカスタマイズするのに、
毎回、数日かかりました。

それで「ふ~ん」という一言で終ることも
たびたびありました。

営業側としてはネタが欲しいだけです。
訪問する理由ができるからです。

お客様に興味がなければ、
別の商品を持って行くだけの話しです。

コンペの提案書を作るとなると、
毎日残業をしながら2週間かかりました。

私の部署だけでなく、さまざまな部署が
関係してきますし、ハードベンダーさん
など社外の情報も必要です。

「見積もり」というのが本当に大変で、
これを間違えてだいたい赤字になります。

担当している部分は自分で見積もりますので、
かなり気を使います。

へとへとになりながら、
何度もコンペに参加しましたが、
受注できませんでした。

こうやって労力だけを使って、
月日が過ぎて行きました。

(つづく)

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