医者とレーサーと金貸し

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こんにちは、今井です。

 

本日はフィクションです。
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ある町に、3人の男がいました。

同じ高校の同級生でしたが、
それぞれ別々の道に進みました。

ひとりは医者。

ひとりはレーサー。

ひとりは金貸し。

毎晩のように飲みに行くほど
仲の良い3人でしたが、

それぞれがコンプレックスを
抱いていました。

医者は、テレビで取り上げられるレーサー
のことを羨ましく思っていました。

レーサーは、悠々自適に暮らす金貸し
のことを羨ましく思っていました。

金貸しは、多くの人に敬われている医者
のことを羨ましく思っていました。

それぞれに劣等感を
抱いていたのです。

でも、誰もそんなことは
口に出しませんでした。

ある日、病院で小さな子供の
重病が見つかりました。

高校の恩師のお孫さんでした。

保険が利かない最新の手術が必要で、
莫大な費用がかかります。

3人はいつもの店に集まりました。

なんとかしたいと必死でした。

「カネは俺がなんとかする。
手術はできるのか?」

と金貸しは言いました。

「幸い、アメリカから専門の先生に
助っ人に来てもらえることになった。

問題は、本人が希望を失っていることだ。
生きたいという強い意志がなければ、
手術も術後も耐えられない。

お前のファンらしいんだが、
なんとかならないか?」

と医者は言いました。

「分かった。明日、面会に行くよ」

とレーサーは言いました。

次の日、病室にレーサーが現れると、
無表情だった子供の顔がパッと明るく
なりました。

そしてレーサーと子供は約束しました。

「次のレースで優勝するから、
キミも頑張れ!」

と。

そして約束通り、手術の前日のレースで、
レーサーは優勝しました。

テレビでゴールのシーンを見た子供は
「やったー!」と叫びました。

次の日、子供は手術を受け、
順調に回復していきました。

また3人はいつもの店で
飲んでバカ話をしていました。

もう、それぞれの劣等感は
消えていました。

でも、誰もそんなことは
口に出しませんでした。


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