こんにちは、今井です。
本日はフィクションです。
↓↓↓↓↓↓↓↓
「このお菓子は本当にやめられない」
サクサクとお菓子を食べながら、
花子が言った。
ここ3年で花子は15kg太った。
「もう。また食べてる。
あなた、本当にやめなさい」
母は心配して、毎日のように
この言葉を言っている。
「だって仕方ないじゃん。
コマーシャルでも行ってるでしょ。
このお菓子はやめられないのよ」
サクサク。もぐもぐ。
「やめようと思えばやめられるわよ」
「無理よムリ。
やめられないように出来てるのよ。
そういう魔法のお菓子なのよ」
このやり取りを、
もう3年続けているのだ。
その時、ドカドカと男たちが
いきなり玄関から入ってきた。
「金を出せ!」
男の一人がピストルを花子に
突きつけた。
もぐもぐ、サクサク。
放心状態になりながら、
花子はお菓子を食べ続けた。
「食うのをやめろ!」
男はピストルを花子の頭に
突きつけた。
花子はお菓子を食べるのをやめた。
(おしまい)