ある日のこと。
自分の利益しか頭にないA男に、
友達のB男が語りかけました。
B男:「もっとみんなの事を考えようよ」
A男:「みんなって誰?」
B男:「そりゃ、仲間とか地域社会とか」
すると、C男がやって来て言いました。
C男:「地域なんて狭い!江戸時代かよ」
A男:「じゃぁ、どこまで考えれば・・・」
C男:「そりゃ、日本全体のことだよ」
D男:「そんなこと言ってちゃダメだ!
グローバルな時代なんだから」
A男:「というと・・・」
D男:「アジア全体のことを考えないと」
E男:「なんて中途半端なんだよ!
なんでアジアだけなんだ」
A男:「た、確かにオレもそれは思った」
E男:「当然、世界全体のことを考えよう」
A男:「そ、そうだよね。
そこで結論出たよね。
あっ!F男さんが・・・」
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F男:「世界というのは地球だけのことじゃ
ないでしょうね?
その外まで意識を向けてますよね?」
A男:「ま、まだ先がありましたか・・・」
F男:「そうです。
太陽系を意識しなければなりません」
A男:「ぼ、ボクには発想がなかったです。
G男もやってきそうな気が・・・」
G子:「太陽系だけなんておかしいわ」
A男:「G男じゃなくて、G子か・・・。
太陽系のことを考えるって、
そりゃ中途半端ですよね・・・」
G子:「そうよ。私たちの銀河系のこと
全体を考えないと!」
A男:「う~ん。まだ続きそうだ・・・」
H彦:「バカバカしい!
なぜ、銀河団に目を向けないのか!」
A男:「ちょっと聞き慣れない単語が・・・」
I美:「なんて了見が狭いのかしら」
A男:「けっこう広いと思いますが・・・。
ただ、なんで銀河団なのかは
良くわからないです・・・」
I美:「やはり、私たちは宇宙のことを
考えて生きて行くべきです」
A男:「ふぅ、、、。
やっと終点ですね。やれやれ」
J男:「ちょっと待って下さい」
A男:「えっ!?
宇宙で終わりでしょ?」
J男:「しかし、私たちの宇宙だけを
考えているわけではありませんよね」
A男:「ど、どういう事ですか?」
J男:「他の宇宙もあるかも知れません。
それに宇宙の外側の事も、
考えなければね」
A男:「もう、無理っす!
イメージが湧かない!!」
B~J男:「がんばれ!!」
A男:「ち、地球ぐらいで良いですか?」
B~J男:「まぁ、いいかな」