ダメ社員時代の話し(11)

スライド1

こんにちは、今井です。

このところ、私の会社員時代の体験記
を書いております。

第1話:
http://carriageway.jp/blog/2016/07/3145/
第2話:
http://carriageway.jp/blog/2016/07/3148/
第3話:
http://carriageway.jp/blog/2016/08/3152/
第4話:
http://carriageway.jp/blog/2016/08/3155/
第5話:
http://carriageway.jp/blog/2016/08/3158/
第6話:
http://carriageway.jp/blog/2016/08/3162/
第7話:
http://carriageway.jp/blog/2016/08/3165/
第8話:
http://carriageway.jp/blog/2016/08/3169/
第9話:
http://carriageway.jp/blog/2016/08/3172/
第10話:
http://carriageway.jp/blog/2016/08/3176/

今回は11話目です。

・・・

前職で新規事業のリーダーをさせてもらって、
3つの大きな学びを得ました。

1つは、「自分で決める」と言うこと。

それから、「客観的に見る」と言うこと。

3つ目は、「何でもできる」と言うことです。

それまで私は、会社は不自由な場所で、
好きなことはできないと思っていました。

上司が決めて、それに従うだけ。

自分の都合で予定が決められない。

一社員ができることはほとんどない。

と思っていたのです。

しかし、プロジェクトを通じて、
案外できることが多いことに気づきました。

実は社内外にリソースが余っているのです!

開発や実験に必要なマシンを買うには、
とんでもない額が必要です。

なんと!
それが社内に余っていたりします。

社内人脈をたどって、
数か月だけ借りることができました。

また、ハードベンダーさんが、
数億円する設備を貸してくれたりしました。

ソフトベンダーさんも、新入社員を無料で
派遣してくれたりしました。

もちろん、こちらで教育してくれという
意味もありますが、それでもマンパワー
としては助かります。

また、セミナーを開催して、
ベンダーさんの営業費用でダイレクトメール
を出してもらったりしました。

開催場所は会社のホールが使えました。

開発の知識、営業の知識は、
ソフトハウスの方々や営業さんが
教えてくれました。

技術的なことは、ベンダーさんが
資料を送ってくれました。

そしてお金なのですが、
上司が予算を取ってきてくれます。

新規事業に予算がおりる制度もあり、
申請して何度か追加予算も確保しました。

年度末には、どこかの部署の予算が余る、
という事も覚えました。

3月上旬は、虎視眈々と「予算が余った」
というメールが来るのを待ちました(笑)

周りのリソースを借りれば、
けっこう好きなことができるんだと、
つくづく実感しました。

やりたいことをやるだけのリソースは、
すでに世界にはそろっています。

自分が持っているものは少なくても、
人に助けてもらえば良いし、
人は助けたいと思ってくれています。

多くの人が、

「売れると良いですね」

と応援してくれました。

これに気づけたことは、
独立してからもかなり役に立ちました。

こうして多くの人に助けてもらいながらも、
失注、失注の連続であることには
変わりありませんでした。

部署のメーリングリストに、
「あの案件は失注しました」
と報告する日々が続いていました。

しかし、ある時、転機が訪れました。

(つづく)