こんにちは、今井です。
本日はフィクションです
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病院で、ある男が目を覚ました。
10年間、昏睡状態だった彼が、
意識を取り戻した理由は分からない。
「2018年か・・・」
彼は、医者や家族から世の中の
移り変わりを教えてもらった。
スマートフォンが普及していること。
JALが破綻・再生したこと。
ハイボールが人気を取り戻したこと。
テレビがデジタル放送になったこと。
一時期、自民党が野党になったこと。
東京オリンピックが開催されること。
中国人観光客が増えたこと。
ドローンが普及していること。
etc.
男は淡々と聞いていた。
ふうん。そうなのか。
多くの人にとっての日常の連続は、
彼にとっては歴史だった。
テクノロジーも政治経済も、
10年で大きく変わっている。
だからどうだというのだ?
根本的に人類は何も変わっていない
のではないか。
結局、何も変わっていないのだ。
「あと、最近だと・・・」
男の妻はスマホをスクロールしながら
出来事を眺めている。
「SMAPが解散したよ」
「えっ?!それはビックリ!」
<おしまい>