セミナー構成を『マチネの終わりに』から学ぶ-お客様になってもらいたい状態は?

セミナー構成を『マチネの終わりに』から学ぶ-お客様になってもらいたい状態は?

こんにちは、今井です。

 

『マチネの終わりに』を

観たときのこと。

 

驚きました!!

主役の福山雅治さんのギターを弾く指と

音楽がぴったり合ってる!

役作りがスゴイ!と。

 

でも、よく考えたら、

そもそもギタリストでした(笑)

 

クラシックギターも練習されたとのこと。

すごいなぁ。

ピッタリの配役だなぁ。

 

さて、、、

映画の方はというと、

前に小説を読んでいたので、

最初はちょっと退屈でした。


さらっと、淡々と、進みます。


やっぱり小説の細かな心理描写を

セリフとか表情だけで描くのは難しいですね。


いつも、「小説が先」が良いのか?

「映画が先」が良いのか悩みます。。。

 


(以下、ネタバレ含みます)

そもそも、ストーリーの骨格だけ抜き出すと、

めちゃめちゃシンプルな話です。

 

すごく単純な三角関係、四角関係、

すれ違いのストーリーです。


その周りを取り巻く世界状況だったり、

思想だったり、人々の意識の波長の違い

だったり、、、


そういうのを何か映画っぽい表現で

挑戦するというよりも、小説の物語を

忠実に描いていました。

 

セリフもけっこう忠実だし。

 

なので小説で細かく描写されていた部分が

映画ではかなりあっさりしてて、

けっこう唐突な展開になってました。


めっちゃ急に告白してるって感じです。

 

「淡々としてるなぁ・・・」

と思って、途中、何度か腕時計を見ました。

 

でも、最後は良かったです!

 

最後にニューヨークで福山さんが

「幸福の硬貨」という曲を弾きます。


もう、これですね。

この場面のためだけの映画ですね。


「これがやりたかったのか」

と、最後で納得です。

 

めっちゃ良かった。

この曲好きです。

雰囲気も素敵です。


2時間20分かけて見た甲斐がありました。


このシーンをやるためだけに、

その前までの物語があるという感じです。


ウッディ・アレンの

『世界中がアイラブユー』

という映画がありますが、

あれもラストシーンが印象的です。


いろいろ細かな出来事はあるけど、

最後のシーンがすべてを飲み込んで

理屈とかを飛び越えて最高の気分です。

 


一応、ビジネスと絡めておきますと、、、

 

セミナーなんかの作り方も

同じなんですよね。


最後にお客様にどういう状態になって

もらいたいのか?

ということから逆算して構成を考えます。


どういう知識を得て、

どういう感情になって、

どんなマインドを手に入れるのか?


そのためにはどんなクライマックスにして、

それまでにどんな話をすれば良いのか?

 

なんでも逆算ですね。


ちなみに、、、

『マチネの終わりに』

は、サントラを聞きながら小説を読む

というのがベストかと思いました。