[集客できる起業家へ]弱い人間の話

集客できる起業家を増やすために

日夜このブログを更新しています。

 

こんにちは、今井です。

 

本日はフィクションです。

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私は弱い人間だ。

1人では生きて行けない。

 

行政の手続きをし終わってから

私は小さな屋台に入った。

 

ふうっとため息をついた。

 

「日本酒を、冷でいいです」

 

客が私しかいなかったので、

屋台のおやじが声をかけてきた。

 

「お客様元気ないですね。

何かあったんですか?」

 

「実は今、生活保護の手続きを

してきたところです。

もう自分だけでは生きていけなくて」

 

おやじは私の話を聞いてくれた。

長い昔ばなしだ。

 

私は昔から何も1人ではできなかった。

 

高校では勉強にぜんぜんついていけず、

友達に教わっていた。

 

会社に入ってからも仕事がわからず、

先輩に手取り足取り教わっていた。

 

一度まったくお金がないのに帰省するのに

ヒッチハイクをしたこともある。

 

とにかく私は1人では何もできないのだ。

 

そして今回も働けなくなって、

行政に助けてもらうことにした。

 

そんなに弱い人間なのだ。

 

ここまで話を聞いて、

屋台のおやじはおもむろに言った。

 

「お客さん、お客さんは弱いんじゃない。

それはあんた、強いよ。

困ったときに助けを求められるなんて

強い人間しかできないよ。

 

俺なんか借金で首が回らなかったときに、

誰にも相談できなかった。

 

相談するのが怖かったんだ。

 

どうすることもできないぐらいに膨らんで、

ぜんぶ捨てて夜逃げしたんだ。

 

ここに流れ着いて屋台を始めたけど、

この店だっていつ潰れるか。。。

 

そうか、お客さん、

本当に強いな」

 


次の週に同じ場所を通ったら、

屋台には募金箱が置いてあった。

 

「店の存続のためにカンパお願いします」

と張り紙がしてあった。

 

屋台のそばを通るときにおやじが客と

話している声が聞こえて来た。

 

「ホント、屋台も大変なんですよ。

お客さんたちの協力が頼りです。

オレ弱い人間なんで」

 

<おしまい>