集客できる起業家を増やすために
日夜このブログを更新しています。
こんにちは、今井です。
さて、、、
本日はフィクションです。
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売れない営業マンだったオレを救ったのは、
この「ニーズスカウター」だ。
この特殊な眼鏡をかけると、
他人のニーズが見えるようになる。
「和食が食べたい」
「旅行に行きたい。リゾートかなぁ」
「彼氏が欲しい」
どんな人のニーズも一目瞭然だ。
どこで手に入れたかは企業秘密だ。
今の地球の技術では作れない、
とだけ言っておこう。
ニーズスカウターを手に入れてから、
オレの営業スタイルは変わった。
もうオレは、本当に商品が欲しい
と思っている客にしか時間を使わない。
買う気のない客はうまくあしらって、
さっさと会話を終わらせるのだ。
うまくすれば1人5分もかからない。
もちろん接客は丁寧だから、
客には分からない。
すでに買いたいと思っている客が来たら、
じっくりと話を聞く。
困っていることを聞き、うんうんとうなづき、
心から共感を示す。
すると自分から「買う」と言ってくれる。
簡単なもんだ。
しかし、そうしていると、
面白いことが分かってきた。
買う気がない客の中でも、話していると
だんだんと買う気になる客が出てくる
ということだ。
なので、オレは少し会話の時間を長くし、
買いたい気持ちに変化が起こるかを
確かめるようにした。
この場合の接客時間は10分を要するが、
営業成績が1.5倍になった。
これは面白い。
営業部ではぶっちりぎのエースになった。
ある日、俺はとんでもないミスをした。
家にニーズスカウターを忘れて来たのだ。
しかし、朝から客はやってくる。
取りに帰る時間はない。
しかたなくオレはニーズスカウターなしで
接客をすることにした。
この客は買う気なのか?買わないのか?
いったい何に困っているのか?
いつもなら相手の頭の上に表示が出て、
それを見れは一目瞭然なのだが、
まったく分からない。
客に質問を投げかけて、
その反応から推測するしかない。
いつもよりは時間がかかる。
確認のために質問が多くなるからだ。
相手のニーズを確認するために、
普段よりじっくりと話を聞いた。
何に困っているのか?
理解しようと真剣に話を聞いた。
そうやって、その日一日は、
ニーズスカウターなしで乗り切った。
その日の営業成績を見て、
オレは驚いた。
ニーズスカウターを使った時と、
ほぼ成績が変わらなかったからだ。
(おしまい)