こんにちは、今井です。
10年以上前のことなので、
もう時効なのですが・・・
IT企業時代の話しです。
あるお客様のシステム開発の
プロジェクトで
「全体の進捗会議が2つある」
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という話を聞きました。
1つはお客様の役員レベルが参加する、
正式な進捗報告会議。
もう1つは、本当の進み具合を管理する、
「裏」の進捗報告会議です。
正式な会議では必ず
「計画通りに進んでおります」
という報告しかなされません。
「こんなん意味ないやん。。。」
と、誰もが思っています。
(お客様の担当役員以外は)
なぜ、こんな事になったのか、
ボクは経緯を知らないのですが、
担当役員が、少しでも進捗遅れがあると、
猛烈に怒る人だったのかも知れません。
だからと言って、良い事ばかり報告して
終わりにはできません。
進捗報告会議というのは、
進み具合をチェックして手を打つ場
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です。
「遅れている人を糾弾する場」
ではありません。
現状を正しく把握することで、
適切な対策が打てるわけです。
一担当者では如何ともしがたい事も、
権限を持つ人、知恵を持つ人によって、
解決したりします。
多くは遅れている仕事に人を増やすなど、
リソース配分を変えて対応するわけです。
最悪の場合は、予算を持つ人に相談し、
納期延長や追加予算を承認してもらいます。
なので、、、
必然的に「正常な仕組み」として
裏の進捗報告会議が立ち上がるわけです。
「無謬性」って怖いです。
(注:無謬性(むびゅうせい)
⇒絶対に正しいこと。
間違いはないという前提。
多くの場合は幻想であり、
ウソの塗り重ねになる)
人間には「間違い」も「遅れ」も
「失敗」もつきものです。
それを表面的に否定したら、
なにかが裏で起こります。
一人の人間の中でもそうです。
表面的に「これで良いんだ」と
自分を騙していると、
潜在意識のメカニズムが作動します。
「自分は弱くて、どうしようもなくて、
スキルもなくて、人見知りで、
へたれで、意志が弱い人間だ」
と、現状認識することからスタートです。
それでようやく、
計画→行動→ チェック→改善
という成長のためのサイクルが
機能し始めます。