[集客できる起業家へ]SNS王子の述懐

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こんにちは、今井です。

 

 

さて、、、

 

今回はフィクションです。
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ある人物の最期に、

私は偶然居合わせた。

 

田舎の古い病院で、

ほとんどが寝たきりの老人だ。

 

ただ管につながれ、反応はない。

看護師も1日に数度しか見回りにこない。

 

海辺でガラスを踏んづけた私は、

この病院で一番若い患者かもしれない。

 

そして、同じ病室になったのが

あの人だった。

 

彼は、「SNS王子」と呼ばれ、

とても有名になった人物だ。

 

病室に貼られた名前を見て、

もしやと思ったが、

ちらりと見えた顔つきには、

若き日の面影を今も残していた。

 


「元気な人が来るのは珍しいな」

 


声をかけて来たのは彼からだった。

 

体は不自由かもしれないが、

頭ははっきりしているようだ。

 

彼は雑談相手が欲しかったらしく、

たわいもない会話がずっと続いた。

 

そのうちに、

私はジャーナリストの血が

騒ぐのを抑えきれなかった。

 

そして、彼に質問をした。


「私が小学生になったころには、

あなたはSNS王子として伝説の人でした。

 

教科書にも載っていて、私たちの世代は、

誰でも知っている存在です。

 

しかし、SNS王子となった理由には、

いまだに諸説あります。

 

いったい、どうやってSNS王子の称号を

手に入れることができたのでしょうか?」

 

彼はハッとした表情を浮かべたかと思うと、

すぐにフッと笑みを浮かべた。

 

「それは簡単なことだよ。

でも、聞いてもつまらんと思うよ。

まあ、がっかりするかもな」

 

「ぜひ、教えて下さい」

 

「単純なことだよ。

自分で名乗っただけだ」

 

「自分で?」

 

「そう、オレがSNS王子だって」

 

「それだけですか?」

 

「そう、それだけでその日から、

オレはSNS王子になってたよ」

 

ピーピーピー!!

 

アラームが鳴ったと同時に、

彼は苦しみ始めた。

 

医者と看護師が慌ててやって来て、

あっと言う間に彼を連れて行った。

 

まるで医療ドラマのようだった。

 

私は次の日に退院したが、

彼は1週間ほど意識不明になり、

そのまま亡くなったそうだ。


私は彼の最期に居合わせたことを

記事にして、一躍有名になれた。


今では、

「伝説のフリージャーナリスト」

と呼ばれている。


<おしまい>