旅人と草

スライド1

 

こんにちは、今井です。

昨日はドバイのゴールドスークに母親を
連れて行ってあげました。

値段交渉が大変だけど面白かったです。

さて、、、

本日はフィクションです。

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ある日、疲れた旅人が、
荷物を置いて木陰に座りました。

大きな木の根元には、
不格好な草が生えていました。

気負うことなく自然に生えている草に、
旅人は興味を惹かれました。

「おい、草よ。
お前はどうしてそんなところに
一人でいるのだ。

バラのように美しい花を咲かせ、
生き物たちの目を引こうとは思わないのか?

イチゴのように甘い実をつけ、
生い物たちの舌を唸らせようとは
しないのか?

ラベンダーのように香りを漂わせ、
生き物たちを酔わせようとはしないのか?」

うたた寝をしていた草は目を覚まし、
旅人にこう言いました。

「心をすり減らした哀れな旅人よ。

私は、お前たちのために酸素を
作っているのだ。

それで十分ではないか」

草はそう言って、また寝てしまいました。

水を一口飲んでから、
旅人も木陰で横になりました。

そして、少し幸せな気分になって、
また旅をつづけました。

(おしまい)

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